「京都きもの館」会社概要

友禅業界の今後を考える時、
今までの業界のあり方を無視することは出来ないと考えます。


三十年前頃は、問屋が染型や生地の提供を行い、専属の友禅屋に生地代とほぼ同額の加工賃金を支払い、お互いの立場に立ち、問屋さんは染屋さんの仕事が途切れないよう、また染屋さんは問屋の立場に立ち、糊合わせの段階での色合わせの技術向上を図るなど、問屋さん同士の競争に負けない商品作りに励んできました。
その時代には、そこそこの問屋さんには必ず図案作りや型作りのプロが一人や二人は居ました。

京都室町問屋の今の姿は、その面影すら残っていません。

京都友禅の名はすたれ、価格競争の波に呑み込まれ、生地は中国産の難物と称される反物を使い、図案は色付けをすると高くつくとの理由から、図案代三万円也の配色なしの線画きで、色付けは専門的な知識のない型屋や友禅屋に丸投げし、型代を安くする為との理由から、今まで和紙を使って彫刻されていた友禅型をナイロン型に彫刻させます。

染色工場には昔からの室町の慣例だからと称し、歩引き8%、さらに反積(商品管理代)300円から500円と、実質一割程の筋の通らぬ値引きをされる。そのため少しでも安く仕上げるために、最後の工程である仕立てまで人件費の安い中国でのミシン仕立てへと、最後の生き残りをかけてものづくりをやっております。

わが社存続のことだけを考え、図案屋さんや型屋さんや友禅屋を価格競争の時代に勝つ為の餌としか考えない、今の京都友禅の姿こそ、今の日本の姿の縮図であり、どの業界どの団体どの組織にも言えると思います。

このような問題の本質は、平成十年頃から始まりかけた世代交代の中で、義務を忘れて「権利」を主張する意見に感化されてしまい、何の経験も実績も常識も学んでこなかった人々や、それを教えてこられなかった先人たち、つまり我々の後継者の育成に問題があったことが、最大の原因と考えられます。

これは、他の業界や日本社会全体にもいえることだと考えております。

権利を主張する前に、先ず義務が生じることを考え、義務を頭において権利が生じる。
このことが常識であり、経験であり、実績になるのである。活(生)きていると考えるより、活(生)かされていると考える人々の心に感動を与える図柄は、専門的な知識や経験をお持ちの図案屋さんと、知恵、知識、経験をお持ちの専門的な彫刻型製作の型屋さんとの知恵や知識が会い合わさって出来るものであると確信します。

そして、その図柄を宮崎友禅斎の考案された型彫り友禅型に彫刻し、友禅職人の手で忠実に表現し、その価値観を競う良い意味での競争こそ、卓越された商品作りへと繋がっていくと考えています。

商いをしていれば色々な局面に出会いますが、その都度一度立ち止まり知恵を出し考え、行動することにより、道は開けます。何度となく局面を乗り越えるとそのことに快感を覚え、強くなっていくのです。
強くて逞しい、元気な後継者を育てることこそ、明るく元気な家族づくりや国づくりの基本だと考えております。今正にそのチャンスと考え、行動して行きたいと考えております。



  • 店舗所在地

    『京都きもの館』ウンイングベィ店2F
    小樽市築港11-3ウイングベイ小樽

  • 本 社

    小樽市奥沢1-10-11

  • 総合電話

    0134-26-6220

  • FAX

    0134-26-6221

  • 京都支店

    京都市西京区上桂大野町12


ウィングベイ小樽MAP

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